
「あんこさんのビーズを付けると幸せな気分になれるのよ」
私は数年前からリサイクルショップにビーズを委託していて
彼女は『超超超』のつくお得意様で、
ショップのビーズ以外に注文もして下さいます。
いつもは外で会うのですが、昨日初めて家にきていただき
初めて色々なお話をしました。
彼女には息子さん、娘さんがいらっしゃるのですが
息子さんに重いハンデイがあり、
この世に生を受けて30年近く、つきっきりで看られています。
まだ幼い頃は将来が不安で、何度か『死』を考えた事もあるそうです。
息子さんが思春期を向かえ、欲望を所かまわずしてしまうのを懸念して
医師に相談したしたところ・・・パイプカットか薬か・・・
家族会議の結果、『薬』を選択。
自然なものを無理やり抑えるための強い薬なので
今はその副作用で手が震えて自分で
ご飯が食べられなくなってしまったそうです(T_T)
また面倒を看れなくなった時を考え、息子さんに仕事を提供する為
ハンデイのあるお子さんのお母さん方と300万づつ共同出資をし、
作業場を作られ、今は毎日働いているということです。
息子さんは会話ができない代わり『歌』をすぐに覚えて歌うそうです。
綺麗な秋の景色を見て『秋』を歌い、
赤ちゃんを見て『こんにちは赤ちゃん』を歌う。
お母さんの疲れた様子を見ると『励ます歌』を歌う。
彼女は「意味がわかって歌ってるのかしら?
息子にとっては『歌が会話』なのかもしれない」とおっしゃいます。
私もそうだと思いますし、そういう風に『会話』を楽しめるように
した彼女はすごい!
彼女は早いうちに「息子は歌が好きなんだ!」と気づき
事あるごとに歌ってきたということです。
息子さんへの愛情も深いですが、娘さんへの愛も深いです。
「娘には息子にかかる分だけ何にもしてあげれなかったわ」と
おっしゃっていましたが・・・・
『ハンデイを持つ家族といていじめをうけていないか?』と
娘さんを気遣うことも忘れませんでした。
お話を伺うと、娘さんもとても前向きで素敵な方のようです。
前向きで一生懸命な母親の姿をみて育ってきたからだと
私は思います。
これが一人の人のお話?と思うほどに、彼女は色々な経験を
されており、また日々忙しく活動されています。
ご主人も事故にあわれて、以来生活していくくらいの収入の為
毎朝2時に起きて新聞配達をし、それでビーズなど
自分の為のものを買われているのだそうです。
最近エステの資格も取得し、エステのお仕事も始めたと
おっしゃっていました。
もう一言で「すごい!」につきます。
彼女曰く「私の人生は息子が生まれたことで始まったのよ」
と、おっしゃっていました。
彼女の強さ優しさ、パワーのもとは息子さんなんですね。
『不遇』をもっと不運にするか幸福にしていくかは
やっぱり自分の心ひとつなんですね。
「出掛ける時は必ずあんこさんのビーズを付けるのよ、
とても幸せな気分になれるから」
とおっしゃってくださる一言で・・・
わたしこそ幸せにしてもらっているのです。